私は、子供を産む前、男の子が欲しかった。
女の子は、私と同じ不幸な人生を送る、男の子なら生理もないし、力強く自分の人生を送ってくれるだろう、と思っていた。
しかし女の子が生まれた。
妊娠中、病院で、先生がエコーを見ながら、「女の子ですね」と言った時のことを覚えている。
なぜか涙が出た。
そうか、女の子かと思ったら涙が出た。
悲しい涙ではないと思う。
なぜ涙が出たのかわからない。
今はこの子に満足している。
子どもと私は全然違う人間であり、違う人生を送るのだと、はっきり理解できた。
心身ともに健康に、幸せに育ってほしい。