娘(5歳)は、私を喜ばそうとする。
私が笑うと喜ぶし、私が楽しそうにすると嬉しそうだ。
それが、微笑ましいというレベルならいいのだが、最近、娘は私の顔色をうかがう感じがする。
私は、娘が本を読むことを推奨していて、小さいころから、本の形をしているものなら内容を問わず、何でも買ってやっていた。
それなのに、最近は本屋で、「ママこれ好き?」というように、私の顔色を窺う。
親の思い通りに動かそうというつもりは全くないのに。むしろ、自分で好きなものを選んでほしいのに。
でもわかる。
私もこういう子どもだった。
親の目を気にして、欲しいお菓子さえ選べなかった。
お菓子の棚の前で、自分が何が欲しいかわからないのだ。
親に、何を買ったらいいのか、答えを教えてほしいと思っていた。
あーあ、お前もか、という気がする。
難儀な性分である。