親のことでどうしても理解できないことがある。
私は、生まれてから進路の決定まで、親の言うとおりにしてきた。
親の望む中高、大学(学部も)、大学院に入って、親の望む職業に就くための試験を受験し、合格した。
それは、私の中では疑いのない事実なのに、親は
「あなたの好きなようにさせてきた」
というのだ。
もう、ポカーンである。
確かに、私も納得してその道に進んだ。
私に本当にやりたいことがあったのかどうか、もう忘れてしまったが、私も親の望むその道でいいと思ったから、自分でもその道を望み、そのために努力した。
だから、「私の進路は親と一緒に決めた」といってもいい。
それでも間違いではない。
それが間違ったことだともいわない。
しかし、親はそれも認めない。
私が望み、親はそれをサポートしただけだというのだ。
このことで、いつだったか、親と怒鳴り合いの喧嘩になった。
私は怒鳴り合いの喧嘩はしたくないから、もうこの話題を親との会話で出すことはない。
しかし、不思議だ。
なぜ、こんな明らかなことがわからないのだろう。
私は親と波風を立てたくなかった。
私が10代から20代の初めまで、親と波風立てずにやって行けたのは、私が親の望む試験を受け、親が満足する成績を取り続けたからだ。
自分が圧力をかけていたことが、わからないのだろうか。